中小企業に必要な「企業財産リスクに備える保険」
企業財産のリスクとは、企業が所有する財産が予期しない事故により損害を受けることを指します。
特に近年、自然災害の影響で強風によって建物が損害を受けたり、大雨によって水没してしまうといった被害も増えています。
企業として事業継続をする上で、建物や設備機械、商品などが損害を受けることは大きな影響が生じます。
実際の損害程度は、事業内容によって様々ですが、以下のように具体例を挙げてみたいと思います。
CASE01
2023年の秋、強力な台風が上陸し、○○県にある工場の建物が甚大な被害を受けました。工場の屋外設備や外壁が強風により破損し、内部の設備機械も損傷しました。この事故により、工場は数百万円の修理費用を必要とし、製造ラインも一時停止せざるを得なくなりました。このような被害は、保険に加入していない場合、企業の財政に大きな打撃を与えます。
CASE02
2022年の夏、大雨によって○○川が氾濫し、沿岸にある事務所が水没しました。1階にあった事務所は完全に水に浸かり、内部に保管していた商品や機材も濡れてしまい、使用不能となりました。この事故により、数百万円の損害が発生し、企業は商品の再調達や事務所の復旧に多大な費用と時間を費やさなければなりませんでした。
こうした事業用の財産の損害を補償する保険として火災保険があります。
※保険会社によって商品名称が異なったり、別のタイプの保険で補償できる場合もあります。
火災保険について
火災をはじめとする偶然な事故によって、建物、設備什器、商品などに生じる損害を補償します。
また、対象となる事故には、火災、落雷、台風などの自然災害だけでなく、盗難や水災などの補償を含めることも出来ます。
保険の名称は「火災保険」ですが、火災以外の事故についても補償可能になっています。
さらに、近年では火災よりも自然災害による支払額の方が多くなっています。
具体的には、2021年度の支払い統計データによると火災、落雷、破裂・爆発で491億円に対して、自然災害は1151億円と2.3倍の差になっています。(出典:火災保険・地震保険の概況2023年度|損害保険料率算出機構)
もしもあなたの会社の資産が失われてしまったとき、その損失は大きなものになります。
万が一の被害に備えて、しっかりとした事前対策を取る上で保険は欠かせない存在です。
保険は目に見えない商品です。
車であれば試乗したり、洋服であれば試着することが出来ますが、保険はそうすることができません。
万が一の際に困らないように、加入検討する際には信頼できる保険の専門家に相談されることをお勧めします。
投稿者プロフィール
- 大学時代は勉強はほどほどに済ませ、バックパッカー(海外貧乏一人旅)を、卒業後は父と同じ保険業界に足を踏み入れ、過酷なノルマに追われて過ごす。社会の厳しさを体験しつつも、保険を通して「人とふれあう営業」の喜びとやりがいを感じるようになりました。
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