火災保険料、2024年10月から10%前後の引き上げ

5月8日の日経新聞電子版にも公開されていましたが、今年10月から火災保険料は全国平均で10%前後の値上がりとなります。保険料の値上がりは直近5年間で4回目となり、ほぼ毎年値上げしているような状況です。

損保各社で構成する損害保険料率算出機構は、2023年6月に保険料の目安となる「参考純率」を全国平均で13%上げると金融庁に届け出をしました。
※「参考純率」とは、過去の保険金支払いデータをもとに算出され、保険料の基礎となる料率の参考として各保険会社が利用する数値です。この数値は、適切な保険料を設定するための目安として利用されます。

これを受けて、損害保険大手の東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和の各社が具体的な上げ幅や条件を検討して、今回の値上げ発表に至ります。

前述のようにほぼ毎年値上がりし続けている火災保険ですが、実際に大手4社の合算では火災保険は13年連続で赤字が続いています。

今回の火災保険値上げですが、自然災害が激甚化し続けている傾向を考えると、今後も値上がりが続くことは予想されます。

投稿者プロフィール

大和親英
大和親英代表取締役社長
大学時代は勉強はほどほどに済ませ、バックパッカー(海外貧乏一人旅)を、卒業後は父と同じ保険業界に足を踏み入れ、過酷なノルマに追われて過ごす。社会の厳しさを体験しつつも、保険を通して「人とふれあう営業」の喜びとやりがいを感じるようになりました。